乃木坂46は、秋元康単独による歌詞提供体制を見直す時期が来たのではないか

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 2011年夏にAKB48の公式ライバルとして誕生した乃木坂46は、CDデビューしてから今日までずっと秋元康が単独で歌詞を提供する体制を続けてきた。しかし最近は、You Tubeにおいてネット民が独裁者になりきったかのような態度で乃木坂46の運営やメンバー、歌詞提供者の秋元康に対するネガティブキャンペーンまで行う始末となり、ネガティブキャンペーンを行う手口や内容によっては反社会的組織や悪徳カルト宗教と似たようなことを行う者まで出てきている。乃木坂46に対してこれらのネガティブキャンペーンを行う者の中には、同じ秋元康プロデュースの坂道グループである日向坂46や櫻坂46、K-POPアイドルグループ(韓国のアイドルグループ)などの他のアイドルグループを過剰に持ち上げる者までいるが、乃木坂46を侮辱してまでK-POPアイドルグループを過剰に持ち上げる手口としては、かつてフジテレビに対して起こった韓国偏向批判と真逆のパターンであるとの見方も出来る。

 You Tubeにおけるネガティブキャンペーンは、同じ秋元康プロデュースの女性アイドルグループである日向坂46と僕が見たかった青空でも行われており、拝見したところこの両者に対するネガティブキャンペーンも乃木坂46と同様に酷く感じられた。そのため、今の状態が続けば最終的に乃木坂46、日向坂46、僕が見たかった青空の3つが揃って破滅する危険性が高いように思える。また、乃木坂46と僕が見たかった青空の運営にはKeyHolderが関わっているが、昨今の乃木坂46と僕が見たかった青空で起きている問題の要因がレコード会社側にあるのか、KeyHolder側にあるのかが全くと言って良いほど明白にされていない。ネット民によるYou Tube上でのネガティブキャンペーンにおいては、乃木坂46と僕が見たかった青空で起きている問題の要因がレコード会社側(乃木坂46はSONY、僕が見たかった青空はavex。)にあると言われているが、私としてはKeyHolder側にある可能性も考えている。

 さらに、TBSに存在していたアイドル育成プロジェクトの「シンデレラ・ドリーム」においても、一部の心無いリスナーたちが組織を結成して「シンデレラ・ドリーム」の看板番組であった「ミッドナイト☆パーティー」全体や番組スタッフ、レギュラー出演していた裸足のシンデレラオールスターズに対するネガティブキャンペーンを行なっていたほどである。「ミッドナイト☆パーティー」は、ネガティブキャンペーンと並行して思ったほどの需要が見込なかったために番組開始から2年で終了、レギュラー出演していた裸足のシンデレラオールスターズも殆どが芸能界を引退という事態となったが、今の乃木坂46や日向坂46、僕が見たかった青空に対するネガティブキャンペーンを見る限り、かつての「ミッドナイト☆パーティー」と全く似たような状況であるように感じられる。

●You Tubeにおいて乃木坂46、日向坂46、僕が見たかった青空に対するネガティブキャンペーンが行われているトピックの一例

(1) 乃木坂46『チャンスは平等』 – YouTube

日向坂46『君は0から1になれ』 (youtube.com)

僕が見たかった青空 / 「卒業まで」Music Video (youtube.com)

●乃木坂46は秋元康単独による歌詞提供体制を考え直すべき時期に来ているが、現時点で乃木坂46に対して秋元康に代わる特定の楽曲提供プロデューサーを付けるのは相当に難しい

 昨今の秋元康の作詞能力が落ちつつあることを考えると、乃木坂46も秋元康単独による歌詞提供体制を考え直すべき時期に来ているのも事実だろう。とはいえ、秋元康の代替えとして他の人に乃木坂46の詞と曲を提供してもらうにしても、モーニング娘。などをはじめとするハロー!プロジェクトのアイドルたちのプロデュースを行ってきたつんく♂やtrf、鈴木亜美、華原朋美などのプロデュースを行ってきた小室哲哉はかつてほどの勢いが感じられなくなってきているし、=LOVEなどの女性アイドルグループの作詞を担当している指原莉乃にしても、世間に幅広く受け入れられるほどの歌詞を書けていないのが現状ではないだろうか。

 また、米津玄師にしても俳優の菅田将暉や「パプリカ」で日本レコード大賞を獲得したアイドルではない音楽グループのfoorinの楽曲プロデュースの経験はあるが、女性アイドルグループの楽曲プロデュースの経験はないため、今後も乃木坂46の楽曲プロデュースは行わないと考えられる。さらに、Official髭男dismやYOASOBIのAyase、緑黄色社会らも米津玄師と同様女性アイドルグループへの楽曲提供経験がないことから、彼らも乃木坂46への楽曲提供は行わない可能性が高い。このことから考えると、乃木坂46に対して秋元康に代わる特定の楽曲提供プロデューサーを付けるのは相当に難しいと思われる。

●今後の乃木坂46は、秋元康単独による歌詞提供体制をやめて複数の作詞、作曲家による楽曲提供を行っていくべきで、メンバー全員が歌う楽曲のジャンル(K-POP以外)も幅広くするなど今以上に歌う楽曲を自由にする必要がある

 乃木坂46は、長年秋元康単独による歌詞提供が行われてきたわけであるが、この体制は乃木坂46の運営が秋元康作詞の楽曲に固執するという問題を生み出すことにもなりかねない。さらにこのような体制が続けば、乃木坂46が故・遠山景久氏による「社会の木鐸」によって若者向け番組が徹底的に排除され、挙げ句は経営破綻寸前にまで追い込まれたかつてのアール・エフ・ラジオ日本と同じ道を辿る危険性も孕んでいるように感じられる。何故なら、乃木坂46が秋元康作詞の楽曲に固執し続けることは、かつてアール・エフ・ラジオ日本で若者向け番組が排除されて演歌や歌謡曲、ジャズ、政治色の強い番組といった中高年好みの内容に固執したのと同じことであるように感じられるからである。そのため現在の乃木坂46は、エンターテイメントの公共性を忘れてしまっているように思えてならない。

 また最近の乃木坂46は、ピアノが弾けるメンバーとして活躍していた生田絵梨花のようにミュージカルやクラシック音楽、懐かしのポップスなどに精通したメンバーや民謡を得意とするメンバーなどが新たに入っていないため、生田絵梨花が卒業した後の乃木坂46はクオリティーがかなり落ちたとの見方も出来る。そのため乃木坂46が再生を図るには、秋元康単独による歌詞提供体制を改めることに加えて生田絵梨花のようにミュージカルやクラシック音楽、懐かしのポップスなどに精通していてピアノも弾けるメンバーや、民謡を得意とする新メンバーを発掘することが必要不可欠と言えるのではないか。

 確かに乃木坂46がK-POP路線に方向転換を図るのも一つの手ではあるが、今やK-POP路線の女性アイドルグループが粗製濫造レベルで生み出されている現状を考えると、乃木坂46がK-POP路線に方向転換を図っても確実に成功するとは断言出来ない。であれば、乃木坂46は生田絵梨花のようにミュージカルやクラシック音楽、懐かしのポップスなどに精通しているメンバーや民謡が得意なメンバーなどを多数発掘し、テノール歌手の秋川雅史やかつての雪村いづみ、故・石原裕次郎、美空ひばり、坂本九、淡谷のり子、江利チエミ、越路吹雪などのようにK-POP以外の様々な音楽ジャンルを歌いこなせるようにする方が妥当ではないのか。

●これからの乃木坂46は、歌うビュッフェアイドルグループを目指すべき

 乃木坂46は何度も前述したように、秋元康作詞の楽曲に加えて他の作詞、作曲家による楽曲も歌っていくようにするが、今までの女性アイドルグループの売り出し戦略には無かった戦略として、一般公募による詞や曲(歌詞のみでも曲のみでも、歌詞と曲の両方(編曲まで行っても良い。)でもOK。)を活用した楽曲を積極的に歌うのも手ではないだろうか。こうすることにより、作詞・作曲・編曲を得意とする一般人に対しての門戸を広く解放するのである。

 

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